ツアーだと見学場所まで直接バスで連れて行ってくれることが多いですが、時間に制限もあり、実はその周りにある素敵な場所まで見学する時間はありませんよね。
個人旅行の場合は自分で移動しなければなりませんが、その分ツアーでは見ることのできない特別な光景を見たりすることができるのも魅力のひとつです。
今回はマドリード観光にかかせないマドリード王宮へ行く際のおすすめルートをご紹介します。
スペイン広場
3号線のPlaza de Espanya駅で下車して地上に上がると目の前にスペイン広場があります。
周囲は高いビルが立ち並んでいます。それほど大きくない広場ですが、朝の時間帯は犬を散歩させる人や、ジョギングをする人などがいて、都会のオアシスといった感じです。
お昼なら近くの会社のOLや学生が本を読んだりお弁当を食べたり休憩するのに良さそうです。
スペイン広場にはスペインの文豪、セルバンテス(1547年~1616年)を記念して建てられた大きなモニュメントがあります。
作者であるセルバンデスが座っている像の前に、ロシナンテに跨り槍を持つドン・キホーテと従者のサンチョ・パンサの銅像があります。
サバティーニ庭園
スペイン広場を抜けると次にサバティーニ庭園があります。
マドリード王宮の建築に参加した建築家フランシスコ・サバティーニ(1721年~1797年)が設計した庭園です。
庭園の木々は丁寧に剪定されており、管理が行き届いていることがわかります。
サバティーニが活躍したころのスペイン王のカルロス3世像もあります。
庭園の南側に建つマドリード王宮。
ここから見るマドリード王宮がとても素敵です。
この位置から見る王宮は正面の反対側なのですが、王宮からこの庭園を見てみたいですね。
抜群の景観のサバティーニ庭園は朝一番の訪問がお勧めです。
王宮へは庭園から階段を上り南側の門を抜けて行きます。
オリエンテ広場
スペイン広場、サバティーニ庭園を抜けてスペイン王宮まで来ると東側にオリエンテ広場があります。スペイン王ホセ1世によって作られた庭園です。
広場の中央にはフェリペ4世(1605年~1665年)の騎馬像が飾られています。
父フェリペ3世の騎馬像はマヨール広場にあります。
広場の中央庭園を挟み、東西に20体の王の彫像が10体ずつ並べられています。
王宮の頂上を彫刻で装飾する構想もあったそうですが、こちらの方が見学しやすいので、実現しなくてよかったですね。
王であろうとおかまいなしに彫像には鳩がたくさんとまっています。
もし腕や頭にびっしり鳩がとまっていたら、きっと徳の高い王だったのかもしれませんね。
アルムデナ大聖堂
オリエンテ広場を抜けてスペイン王宮の入口に到着すると、その前にアルムデナ大聖堂があります。
スペイン内戦の影響もあり、1993年の完成まで110年の歳月をかけて建設されたカテドラル(大聖堂)です。
アルムデナ大聖堂は上部に彫刻が飾られていますね。
展望台(有料)からはマドリード市内が見渡せます。
2004年にここでフェリペ6世とレティシア妃の挙式が行われました。
中の礼拝堂は残念ながら見ていないのですが、外観とは異なる現代風なデザインの礼拝堂はぜひ見ておきたいですね。
営業時間:9:00~20:30(7月、8月は10:00~21:00)
マドリード王宮に入場する前、少し早めに着いたら、ぜひこちらにも立ち寄ってみてくださいね。